婚活の日々に思うこと

先日お誘いいただいたおじいちゃんの話。


仕事が早く終わった日、友達が新たな婚活漫画のURLを送ってくれたので、飲みながら読もうと一人で飲み屋に行った。


以前から行ってみたかった老舗のもつ焼き屋さん、いつも外まで並んでいるのにその日は並んでなくてすんなり入れた。ラッキー。

昔ながらのコの字カウンター、飲み物は口頭で、食べ物は紙に書いて注文するしきたり。噂にたがわず美味しい!


スマホで漫画を読みながら、むしゃむしゃ、ふむふむ、ゴクゴクとやっていると隣に座る品の良いおじいちゃんが話しかけてきた。

よく通るいい声、そして元気で人懐こい感じ。見た目はカーネルサンダースをちっちゃくしたような。


このお店が先代のときから通っているご常連らしく、お店のルールや先代はもっと厳しい方だったこと、2代目主人が奥様とお見合いした時のこと、お店オリジナルのカクテルには何が入ってるか(お店のご主人は決して教えてくれないのでおじいちゃんの予想)など色々と話してくれた。


本当は漫画が読むつもりだったけれど、こういうのは一人飲みの醍醐味。楽しい。


おじいちゃんは後から来たのにサクッと飲んで「じゃっ!」と先に帰って行った。

私もほどなくしてお会計を済まし駅へ向かうと、ホームでバッタリ遭遇。


「これから知人のバーへ飲みに行くので、もし良かったら一杯ご一緒にいかがですか。そんなにお時間は取らせないので」


普段なら断るんだけど、おじいちゃんがとても素敵な方で誘い方もスマートだったので、なんとなく行ってみようかなという気になった。


バーに行く前にお店にお土産を買うと言い、デニッシュ屋さんの前でちょっと待っててとおじいちゃん。戻ってきたら手に袋が2つ、そして1つ私にくれた。なんと紳士な!


その後バーでお話ししていたら、70歳オーバーなこと、Facebookをやってらっしゃることが発覚。その歳でFacebookってすごい。すっかりおじいちゃんのファンになってしまったので、お友達になってまた飲みましょうと別れた。


仕事を終えて帰りの電車に乗った時には、まさかこんな出会いがあるとは、こんな一日の締めくくりになるとは想像だにしていなかった。


おじいちゃんがもう少し若かったらな。

婚活とは結びつかなかったが、素敵な出会いだった。

ネット婚活をしてはいるものの、やはりこういうリアルな出会いへの夢も捨てきれない。



話は変わるけれど10月から半年間、習い事をすることにした。出会いがあるかはわからない。

女友達との出会いでも良いし、何かしら新しい風が吹くだろう。


いつの間にか、もう秋ですね。